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2008年2月23日 (土)

過労死・過労自殺から大切な人の命を守れ

私が法律事務所に就職したのは、1983年。

そのころはまだ、「過労死」という言葉はなく、

しばらくしてから「突然死」と言われていました。

バブルに向かう経済社会の中で、

「24時間働けますか?」というCMが、私の記憶の中では

不気味な社会を表す象徴的なコピーです。

その経済を支える労働者の働きすぎによる突然死は、

徐々に社会問題になりつつあったころでした。

しかし、その死の原因はほとんど私病扱いとされ、

当然労災の認定などされずに、何の補償もされずに

泣き寝入りをした遺族がどれほどおられたでしょうか。

そのころ過労死問題に取り組む弁護士も少なかったのですが、

私は幸いにして、その数少ない弁護士の近くにいることができました。

厚い法律と認定基準の壁を、少しずつ少しずつ崩していく専門家の

なんと力強い頼もしいこと。1つの判例が次の判例をつくり、

そして、裁判にかかわっていない多くの被災者にまで影響を及ぼしていく

実際を見ることができました。

そして、現在は過労死だけでなく、過労によりうつ病を発症し、

自殺してしまわれた方にも労災認定が下りるようになりました。

遺族と弁護士と支援する人たちの「闘い」ともいっていいと思います。

その闘いによって勝ち取られた遺族への補償は、

遺族の生活を補償するだけにとどまらずに、

企業や国に対して、これ以上犠牲者を出すなという警告でもあります。

自分自身の悲しみを乗り越えるために、大切な人の死を無駄には

させたくないという、人としては当然の思いもあるのかもしれませんが、

労災申請をしたり訴訟をするには、本当にものすごい勇気とエネルギーが

必要です。それを引き受けてくださったたくさんの遺族の方に、

感謝の気持ちでいっぱいです。

そんな思いで闘ってこられた人たちが、私たちに訴えているものは何でしょうか。

「同じ悲しみ、苦しみを、誰にも経験して欲しくない。」

遺族の方々が異口同音に話されます。

死んでしまう前に、働かせ方、働き方を変えていく勇気を求められています。

労働者だけではありません。企業の管理職であっても、

働きすぎたら壊れてしまう生身の人間です。

大切な人を悲しませない、ただそれだけの一致点でこの社会のゆがみを

直していくために、手をつなげたらいいなと思います。

今、産業カウンセラー協会が主催する「派遣講師育成講座」に通っています。

実際に最終日には2時間の講義を準備して、10分だけみなさんの前でプレゼンを

させてもらえます。

私が選んだテーマは、表題のテーマです。

あちこちで、ききごたえのある講義をしたいと思っていますので、

しっかり鍛えてきます。

機会があれば、呼んでくださいね。

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コメント

過労死という言葉は海外でもそのまま「karoushi」ですもんね。実は日本特有です。私の父も過労死認定されてもいいくらいの状態でした。過労死をできるだけ少なくしていきたいですね。ところで、私はその講座で「アサーション」かなんかのプレゼンをしましたよ。気楽におしげさんらしくやれば大丈夫だと思います~confident応援してます。

投稿: michi | 2008年2月23日 (土) 20時28分

しげやんが法律事務所で培ってきたことと過労死問題は繋がっていたテーマだったのかもしれませんね。
遺族の方や関係者の悲しみや苦しみは計り知れないのはもちろんのこと、ではメンタルと共に法律では何ができるのか?企業のあり方はどうするべきか?というサポートが必要不可欠なのですよね。
講義頑張ってくださいねsign01

投稿: うえっち | 2008年2月23日 (土) 21時59分

michiさん
ありがとうございます。
そうなんです。過労死を認定させるのも大切ですが、過労死をなくすために、何ができるのかなんですよね。
実際、奥さんが弁護士に相談して、完全匿名で労基署に掛け合い、夫も知らないうちにただ働きをやめさせ、残業時間も短縮させたことで、過労死を食い止めたという方と先日お話をして、「これだ!」と思いました。やればできると思います。人間が作っているルールなんですから、人間が正していくことができるはずですものね。
プレゼン、がんばりま~すscissors

投稿: しげやん | 2008年2月23日 (土) 23時24分

うえっち
ありがとう
先日、過労死連絡会の定例会のあと、飲み会に参加したとき、一言挨拶を求められて、「法律だけでは解決できない問題があると思って心理の世界に飛び込んだけれど、弁護士の仕事がやはり具体的で頼もしさを感じる」といったところ、一番長老の弁護士が、「でもね、一生懸命裁判闘って、労災認定もとって賠償も認めさせたけど、その後遺族の方はうつになってしまったのだよ。」といわれました。
どちらも、必要なんですよね。自分にできることを一生かけて追求していこうねconfident

投稿: しげやん | 2008年2月23日 (土) 23時33分

法律も心理にも詳しい…しげやんさんの存在が多くの人を勇気づけるでしょう。応援しています。
ただ厳しい現実の中でこそ、ユーモアを忘れずにね。
私もうつ病体験はいい勉強になったので、その体験と学びを活かし微力ながら多くの人をサポートしつづけます。
予防と緩和の双方からのアプローチをします。
また意見交換会をしましょう。(^_^)

投稿: kousi | 2008年2月29日 (金) 11時12分

kousiさん
ありがとうございます。
大丈夫!誰も私からユーモアは奪えません!
いろいろ一緒にやっていきましょう!

投稿: しげやん | 2008年2月29日 (金) 19時07分

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