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2012年3月12日 (月)

3.11と9.11

日付が変わりましたが、3.11は東日本大震災から1年目

昼間は、いろいろな取り組みが各地であったようですが、

結局私は、どこにも参加できませんでした。

長女が母校の吹奏楽コンサートにOBとして参加するというので、

何とかそれにだけ間に合わせるように、会場に滑り込み、

2部の始まる直前に間に合いました。

会場に入ると、舞台の端っこで、ボードを2枚あわせた小さなスクリーンに

3.11震災後の被災地の写真が映し出されていました。

津波に流された家々、奪われたてしまった人々の命。

そして、生と死の境をその目で見ながらのこされた人々。

本当に何が一番大切だったのかを、こんな形で胸に深く刻まれた瞬間

高校生たちが、ボランティアをしたり、

自分の一番幸せだと感じる瞬間を、

それぞれの思いを込めて話している映像。

「家族と話している時」

「友達と笑い合っている時」

そんな時間が、ほんとうに大切なんだとしみじみと思いました。

夕方、母の入浴を長女にたのみ、その間に私は実家の家事を済ませ

その後、長女と映画を観ました。

今年3つ目の映画館での観賞です。

「ものすごく うるさくて ありえないほど ちかい」

という題の映画です。

トムハンクスが出ているあれです。

「9.11」で大好きだった父親を亡くした少年とその家族の話でした。

この映画を見ることになったのは、

「今日は3.11だから」 と言った長女のひとことで決まりました。

映画が終わって出るなり、長女は「重い」とうめきました。

突然、何の前触れもなく、目の前で、あるいは電話の向こうで、

死に直面している夫・父を感じながら、どうすることもできないのです。

そして、崩壊したビルの瓦礫の中からは、

身体の一部さえ帰ってこないということを、

どう受け止めたらいいのでしょうか。

遺された者は、どう生きて行けばいいのでしょう。

去年の大震災でも、どれだけの人が目の前で肉親をなくし、

子や孫をなくし、いまだに帰ってこない家族を待ち続けているのでしょうか。

遺された方お一人おひとりが、毎日毎日ありえないほど歯を食いしばり、

生きておられるのではないでしょうか

「ありえないほど、がんばったんだ!!」

と主人公の少年は、母に向かって叫びます。

母親は、「知っているわ。わかっているわ」

「そんなの、うそだ」と少年は言いますが、

母親は何故、少年のがんばりを知っているのかを語ります。

今回の震災で募金をしたくらいで、何もできていない私ですが、

被災された方、遺された方が、

どんな思いをしておられるのか、

知らないままではいけない。

どんなに歯を食いしばり、がんばっておられるのかを、

ちゃんと知らなければ、という思いを強くしました。

長女は、寒い夜道を歩きながら、

「とりあえず、出かけたら自分の居場所は知らせるようにしよ。

いつ、最後になるかわからないから」

私は、「そう」

と軽く返事しながら、19の娘に

こんなセリフを言わせる暗い世の中に、

寒気を覚えました。

・・・寒風の精だったのでしょうか。

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コメント

”ありえない”私も一人で見にいったわ。なんとも知れないおもい、そしていとおしい。子どもにあんな悲しい経験をさせてしまう現実がすべて戦争をやめない国の責任。3.11日本では全国で集会が催され、それにも人ごとのように去っていく人はいっぱいいる。自分におきなかったら分からないのか?周りになんにもないんだよ。家族も友達も、毎日使っていたいろんな物、着ていた服、食べるもの、裸の自分が残っている、だけ!地震も巨大、おまけがついてきて、息もしたらアカン。生き地獄。それでも生きなきゃならない。残った者どうしでね。考えさせられる毎日です。

投稿: オリーブです | 2012年3月15日 (木) 10時18分

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